虫刺されの種類と対処法
血を吸う虫(蚊やダニ)
夏に外で遊んでいると蚊にさされて皮膚がパンパンに腫れてしまうなど、子どもは大人に比べて反応が強くでがちです。
かゆくてかきむしってしまうと、手に常在している黄色ブドウ球菌が広がり「とびひ(伝染性膿痂疹)」になってしまう恐れもあります。
刺された箇所を水で洗い流し、冷やします。
市販の虫刺され薬を塗布し悪化がないか観察をします。
かみつく虫(蜂やムカデ)
蚊やダニに比べ、腫れや痛みが強くでます。
蜂の場合、ショック症状を起こす危険性もあります。
ふれるとかぶれる虫(毛虫)
毛虫の毒毛にふれると、ふれた皮膚一面にぶつぶつ(発疹)が現れ、強いかゆみが生じます。
蚊と同じようにかきむしると悪化するため、かゆみへの対処が必要です。
毒毛はこすらず、ふれた部分を水で洗い流します。
まったくよくならない、悪化する場合は病院を受診します。
虫刺されを予防するために
白っぽい服を着る
蚊や蜂は、ハッキリと識別できる黒っぽい色を好む傾向があります。
服を選ぶときは濃い色を避け、白やベージュなどの淡い色を選びましょう。
服装で皮膚の露出をカバーする
皮膚が露出しているとその分だけ虫刺されの被害にあう確率が高くなります。
外で活動をするときは長袖や長ズボンを選び、薄着になりすぎないようにしましょう。
皮膚が露出する部分は虫よけスプレーでカバー
子どもが暑がって長袖や長ズボンを嫌がってしまう場合、虫よけスプレーで対応しましょう。
虫よけスプレーを選ぶ際には「ディート不使用」のものを選びます。
虫除け剤(忌避剤)の代表であるディートには、小児に対する使用上の注意として、顔には使用しないこと、生後6ヶ月未満の乳児には使用しないこと、2歳未満の幼児では1日1回、2歳以上12歳未満の小児では1日1~3回の使用にとどめるなどがある。
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汗をかくと流れてしまうので、虫よけスプレーを携帯しておでかけするといいでしょう。
衣類に貼るタイプもあります。
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虫刺されの適切な対処法、予防法を行って野外活動を楽しみましょう。
・渋谷紀子(2019)『はじめてママ&パパの0~6才病気とホームケア』主婦の友社