予防方法について紹介します
マスクで熱中症?
顔に熱がこもる
マスクをしていると鼻~口まわりにかけて熱がこもります。また、吐息によってマスク内の湿度が上がります。
高い湿度は熱中症のリスクを高める要因となります。
外気温と湿度が上がり熱中症のリスクが高まる夏は、特にマスクの着用に注意が必要です。
のどの渇きに気づきにくい
マスクをすることによってのどが加湿されるため、のどの渇きを感じず水分補給の機会を逃す可能性があります。
また、水分を摂取するためにはマスクを外す必要があり、「人の目が気になる」「マスクに極力触りたくない」といった思いから水分補給しにくいと感じる人もいるでしょう。
さらに子どもは自らのどの渇きを訴えられないことも多いです。
脱水は命に関わる重篤な症状です。水分補給はこまめに行いましょう。
外出自粛で外気温にからだが慣れていない
気温差もまた熱中症のリスクとなります。
新型コロナウイルス予防のための外出自粛により室内で過ごす割合が増えました。
体を動かさず室内にい続けると外気温に慣れないばかりか、体力が落ち、熱中症になりやすくなるといわれています。
マスク熱中症を予防するためには
接触冷感マスクの利用
接触冷感とは、肌に触れたときに冷たく感じる生地のこと。
接触冷感マスクは肌に触れた面がひんやりするため、マスクによるこもり熱を減らし、熱中症予防やマスク着用による不快感を軽減する効果も期待できます。
マスクを無理につけない
感染症予防も大切ですが、夏に向けて熱中症のリスクを考慮することは大切です。
熱中症になりやすく、正しい症状の訴えが難しい子どもには、マスク着用を強制しなくてもいいとわたしは考えます。
(追記)
日本小児科医会より2歳未満はマスク不要との発表がありました。
乳児のマスク使用ではとても心配なことがあります。
- 乳児の呼吸器の空気の通り道は狭いので、マスクは呼吸をしにくくさせ
呼吸や心臓への負担になる- マスクそのものやおう吐物による窒息のリスクが高まる
- マスクによって熱がこもり熱中症のリスクが高まる
- 顔色や口唇色、表情の変化など、体調異変への気づきが遅れる
など乳児に対する影響が心配されます。
感染予防行動は、人混みを避ける、手洗いをするといったことを重点的に行いましょう。
いつも以上の水分補給
水分は例年以上に摂るようにしましょう。
特に子どもは遊びに夢中になると水分補給を忘れがちです。保護者がこまめに声をかけ飲ませるようにしましょう。
水分補給をするときにマスクの面を触って下すと、マスク表面に付着したウイルスや細菌が手についてしまいます。ひもを耳から外してマスクをずらすようにしましょう。
外気温に慣れる
いきなり暑い日の昼間に外出するのではなく、朝夕などの涼しい時間帯に近所を散歩するなどして外気温に慣れていきましょう。
室内で軽い運動を行い、体力をつけることも熱中症予防に効果的です。
子どもは特に熱中症のリスクが高いといわれています。
「暑くない?」「お水のもうね」といったこまめな声かけをして熱中症を予防しましょう。