入院生活

子どもの入院生活ってどんな感じ?

保護者
保護者
もし子どもが入院したらどんな生活になるのかしら?
看護師
看護師
小児科の勤務経験から入院生活の1日の流れをお伝えします

小児科病棟ってどんなところ?

小児科病棟は子どもが病気やケガ、手術、検査のために入院するための施設です。

小児科病棟の特徴として

  • プレイルーム(おもちゃや本がある)がある
  • 壁面装飾がある
  • 季節ごとの行事がある
  • 病棟保育士がいる
  • 柵のあるベッドで過ごす
  • ナース服がキャラクターデザイン

などがあります。

子ども(患児)のために、白一色といった無機質な感じではなく、明るい雰囲気の病棟がほとんどです。

病院によっては小児科病棟を開設していないところもあります。その場合、大人も入院している「混合病棟」に入院することになります。

小児科病棟の1日

入院には主に

  • 付き添い入院(親が付き添う入院)
  • 単身入院(子どもひとりで入院)

がありますが、今回は単身入院の1日(一例)について説明します。

 

小児科病棟の1日(単身入院の場合)

6:00 点滴 院内で決められた起床時間は6時ですが、自然に起きるまで寝かせておくことが多いです。抗生剤などの間欠投与点滴は6時指定のものが多いので、起こさないようにしながら点滴投与を開始します。
7:00 検温、排泄介助 起きたタイミングで検温(呼吸数や脈、血圧なども測ります)やトイレへの付き添い、おむつ交換を行います。同時に全身状態の観察を行います。疾患や術後何日目かによってそれぞれみるポイントが異なります。
8:00 朝食、内服介助 朝食の時間です。食前薬や食後薬を確認し内服させます。まだひとりで食べられない子や、点滴や手術部位の影響で食べるのが難しい子の食事介助を行います。食事摂取量は点滴量を変える指標にもなるのでしっかり把握します。
9:00 医師の回診 主治医グループが子どもひとりひとりを回って診察します。この回診で治療方針が定まり、1日のスケジュールが決まります。
10:00 清拭、洗髪 午後から面会があることが多いので、面会時間とかぶらないように午前中に清拭や洗髪を行います。お風呂の許可がでている子は沐浴槽やシャワー室で体をきれいにします。
11:00 遊びの時間 検査や処置の予定がなければお昼の時間までプレイルームで遊んだり、病棟保育士の介入があります。医師の許可があれば、院内学級に通うことも可能です。
12:00 昼食、内服介助 昼食も朝食と同様に内服介助や食事介助を行います。
13:00 点滴、検温 点滴投与や検温を行います。乳幼児であればこの時間はお昼寝していることが多いです。
15:00 おやつ 子どもたちの大好きなおやつの時間です。このくらいの時間から夜まで面会があることが多いです。
17:00 夕回診 2回目の回診があります。この回診で夜の方針や翌日の検査予定が決まります。
18:00 夕食 内服介助や食事介助を行います。夕食は面会に来た保護者と一緒に病室で食べることもあります。
20:00 点滴、検温 寝る前に検温や点滴を行います。面会が終了し寂しくなる子もいるので、この時間のメンタルフォローは大切です。
21:00 消灯 消灯です。眠れない子はそばに付き添ったり絵本を読んだりします。
22:00~ 巡視 1時間ごとに異常がないか確認します。

 

小児科病棟の1日はこのような流れになっています。

小児科病棟は医師も看護師も優しい人が多く、楽しく過ごせる工夫がたくさんされているので安心して過ごすことができますよ。

不安なことやわからないことがある場合は遠慮なく病棟スタッフに聞いてみましょう。