子どもの看病のしかた

子どもの便秘

保護者
保護者
子どもが便秘気味。食事に気を付けたりマッサージをしたりしているけど、あまり効いてなさそう…

病院にいったらどんな治療をするんだろう?薬を使うと癖になるのかしら?

看護師
看護師
排便はからだからのお便り。子どもの便秘について紹介します。

子どもの便秘とは

よい排便習慣とは以下の通りです。

  • 週に3回以上ウンチがでる
  • 便意がある
  • トイレに行ってスムーズに排便できる
  • 排便後にスッキリする

大腸に便が滞っていて、スムーズな排便でなければ全て便秘です。

子どもは「僕、どうやら便秘のようだよ!」と訴えることはできません。

  • お腹が痛い
  • 食欲がない
  • 嘔吐する
  • 元気がない
  • そわそわと落ち着かない
  • 排便時痛
  • 肛門出血
  • 排尿障害

上記のような便秘に付随する症状で、子どもは便秘を訴えています。

また、便の性状からも便秘かどうかを判断できます。

ブリストルスケールによる便の性状分類|消化・吸収のメカニズム|排便のメカニズム|排便ケア|排泄ケア 実践編|排泄ケアナビ

排泄ケアナビ

1~2は大腸の停滞時間が長く、便秘と判断されます。

子どもの便秘の予防・治療法

便秘の予防法

便秘の予防にはよい排便習慣をつくることが重要です。

よい排便習慣をつくるために
  • 規則正しくバランスのよい食事
  • 早寝早起き、十分な睡眠時間の確保
  • 適度な運動
  • 過度なストレスがない
  • 安心できるトイレ環境

便秘の治療法

「よい排便習慣」を見直しても便秘が改善しない場合は、病院を受診し便秘の治療を開始しましょう。

子どもの便秘は「なおす」というより「コントロール」して、よい排便習慣のなかで成長していくことが大切です。

排便時の痛みが強く、排便恐怖状態になっている子どもは、便性の改善や快便状態の維持が目標になります。

便秘の治療法には「内服薬で腸内から刺激する方法(緩下剤など)」「肛門から刺激してだす方法(綿棒刺激/浣腸/座薬)」があります。

 

子どもに便秘の薬を使ったら癖にならない?

なりません。子どもの便秘治療で使用する薬:緩下剤(酸化マグネシウム、モニラックなど)は習慣性がないので、使い続けても大丈夫です。

日本トイレ研究所 Q&A 薬の使用は心配しなくてもいいの?

 

子どもの便秘、お役立ちサイト・本のご紹介

このページは以下のウェブサイトを参考にしています。

子どもの便秘についてのパンフレットや紙芝居、ぬりえ、排便日記などが掲載されているのでぜひご覧ください。

 

また、小児外科医の中野美和子先生の著書「赤ちゃんからはじまる便秘問題」は、Amazonでの評価も高く、便秘で悩む保護者の方の強い味方となっています。

こちらもあわせてご覧ください。

 

看護師
看護師

快便は健康のバロメーター。

よい排便習慣をつけ、困ったときはお医者さんに相談しましょう。