子どもの看病のしかた

子どものじんましんケア

保護者
保護者
子どものからだに発疹がでてきて痒そう。これってじんましん?
看護師
看護師
じんましんの自宅ケア方法をご紹介します。

じんましんって?

蕁麻疹(じんましん)とは、からだのさまざまな場所に境界のはっきりした「膨疹」という赤い発疹が突然現れる皮膚の病気です。

強いかゆみを生じ、乳幼児では不機嫌不眠の原因にもなります。

じんましんは放っておいても2~3時間、長くても1日で症状がおさまることが特徴です。

発疹+発熱の症状がある場合は、風疹や水ぼうそう、手足口病といった他の病気の可能性もあります。発熱時の発疹はすぐにかかりつけ医に相談しましょう。

じんましんの原因

子どものじんましんの原因には以下のものがあります。

  • 特定の食品や薬剤に触った
  • 体調不良
  • 疲れ
  • 食物不耐性

しかし、じんましんは複数の原因が重なって発症することもあり、原因の特定は難しいとされています。

保護者
保護者
原因がわかっていれば対処できるのに、もどかしい…

 

そう思う保護者の方も多くいます。

じんましんの受診と治療法

じんましんがでたときは、全身状態を把握するために必ず小児科や皮膚科を受診しましょう。唇が腫れていると、気道にもじんましんが生じている可能性があり、呼吸困難を引き起こともあります。

原因となる物質に心当たりがあれば、受診時に医師に伝えます。

じんましんが何度か出ている場合は、その都度写真を撮って見せられるようにしておくとよいでしょう。

また、じんましんの主な治療方法は以下の3点があります。

  1. アレルギー検査を受けて原因物質を特定し、それを避ける
  2. 抗ヒスタミン薬の内服
  3. ステロイド外用剤の塗布(掻いてひどくなってしまったとき)

じんましんのケア

じんましんの症状がでているときに、掻いてしまうと、かゆみが広がり悪化してしまいます。

じんましんのケアはかゆみを止めるのが第一。

  • 冷たくしぼったタオルで冷やす
  • 部屋の温度や衣服を調整する
  • お風呂はぬるめに(できればシャワーで)

といったケアが有効です。

また、乳児であれば、じんましんが出ている部位を隠す衣服を着せたり、手にミトンをすることも搔きむしり防止に効果的です。

子どもにとって少しでも冷やす時間が楽しくなるように、子どもの好きなキャラクターのタオルを使用したり、一緒にタオルを選んだりするとよいでしょう。

 

じんましんのケアは「掻かないようにすること」が重要です。

クーリングや衣服の調整でかゆみを軽減させ、子どもが安楽に過ごせるようにしていきましょう。

・渋谷紀子(2019)『はじめてママ&パパの0~6才病気とホームケア』主婦の友社

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