じんましんって?
蕁麻疹(じんましん)とは、からだのさまざまな場所に境界のはっきりした「膨疹」という赤い発疹が突然現れる皮膚の病気です。
強いかゆみを生じ、乳幼児では不機嫌や不眠の原因にもなります。
じんましんは放っておいても2~3時間、長くても1日で症状がおさまることが特徴です。
発疹+発熱の症状がある場合は、風疹や水ぼうそう、手足口病といった他の病気の可能性もあります。発熱時の発疹はすぐにかかりつけ医に相談しましょう。
じんましんの原因
子どものじんましんの原因には以下のものがあります。
- 特定の食品や薬剤に触った
- 体調不良
- 疲れ
- 食物不耐性
しかし、じんましんは複数の原因が重なって発症することもあり、原因の特定は難しいとされています。
そう思う保護者の方も多くいます。
じんましんの受診と治療法
じんましんがでたときは、全身状態を把握するために必ず小児科や皮膚科を受診しましょう。唇が腫れていると、気道にもじんましんが生じている可能性があり、呼吸困難を引き起こともあります。
原因となる物質に心当たりがあれば、受診時に医師に伝えます。
じんましんが何度か出ている場合は、その都度写真を撮って見せられるようにしておくとよいでしょう。
また、じんましんの主な治療方法は以下の3点があります。
- アレルギー検査を受けて原因物質を特定し、それを避ける
- 抗ヒスタミン薬の内服
- ステロイド外用剤の塗布(掻いてひどくなってしまったとき)
じんましんのケア
じんましんの症状がでているときに、掻いてしまうと、かゆみが広がり悪化してしまいます。
じんましんのケアはかゆみを止めるのが第一。
- 冷たくしぼったタオルで冷やす
- 部屋の温度や衣服を調整する
- お風呂はぬるめに(できればシャワーで)
といったケアが有効です。
また、乳児であれば、じんましんが出ている部位を隠す衣服を着せたり、手にミトンをすることも搔きむしり防止に効果的です。
子どもにとって少しでも冷やす時間が楽しくなるように、子どもの好きなキャラクターのタオルを使用したり、一緒にタオルを選んだりするとよいでしょう。
じんましんのケアは「掻かないようにすること」が重要です。
クーリングや衣服の調整でかゆみを軽減させ、子どもが安楽に過ごせるようにしていきましょう。