子どもの看病のしかた

看病にしんどくなっているパパ・ママへ

保護者
保護者
子どもが熱をだして会社を早退
病院に行って薬をもらったのになかなか治らなくて1日中つきっきり
子どもも具合が悪くてかわいそうだけどわたしも少しつかれちゃった…

看護師
看護師
なかなか治らないのは心配ですし、つきっきりで看病はしんどくなりますよね。
子どもの病気の捉え方について視点を変えてみると少しラクになるかもしれません。

子どもはよく風邪をひく

子どもはよく風邪をひきます。

特に保育園や幼稚園などの集団生活が始まると、たくさんのウイルスや細菌に感染する機会が増えます。

保護者がどんなに消毒を徹底しても、栄養バランスのよい食事で免疫力を高めようとしても、子どもの風邪は完全に防ぐことができません。

実際に保育園で勤務し衛生管理を徹底していても

  • 登園時は大丈夫だったのに午後から鼻水たらーん
  • 午前の活動は元気だったのに昼食時に食欲がない→熱があった
  • 冬の時期は胃腸炎とインフルエンザによる欠席連絡ラッシュ

など、「さっきまで元気そうだったのに!」と思うことが多々あります。

なので、子どもが風邪をひくことはよくあること、と割り切って考えてしまいましょう。

子どもにとって「病気」とは?

病気の経験から子どもは学ぶ

子どもにとって病気(ここでは風邪などの一時的なもの、と定義します)も、成長のステップのひとつだとわたしは思います。

病気になると…

熱がでます、頭がいたくなります、気持ち悪くなります、ごはんの味がわからなくなります、気持ち悪くなったり吐いたりすることもあります。

子どもにとっては身体的にも精神的にもつらい経験になるのは確かです。

ですが、そういった経験から

  • 元気でいるということの大切さを知る
  • 同じような経験をした人に優しくする
  • 病気にならないように感染予防行動を自らとる

などを学ぶことができます。

低年齢でも保護者との関わりの中で安心感が育まれる

「小さい子にはまだそこまで理解できないのでは?」と思う方もいるかもしれません。

しかし低年齢の子どもでも、体がだるい、気持ち悪いといった不快感をありのままに受け止められると、安心感がうまれます。

乳児期においてこの安心感はとても重要です。

安心感を感じると、主体性をもって行動する、レジリエンス能力を高めるといった成長につながります。

保護者の受容的な関わりの中で、生きるためのスキルを学ぶことができるのです。

病気を治すことをゴールにしない

このように病気というツライ経験の中でも子どもは学び、成長します。

もちろん風邪が治って子どもがいつも通り元気に過ごせることが一番ですが、回復過程で子どもが何を学んだのかを考えてみると病気の見方が変わってきます。

回復したあとに「風邪のとき何が嫌だった?」「うれしいことはあった?」などと子どもに聞いてみると面白い回答が返ってくるかもしれません。

しんどい看病の中にも子どもの成長のタネはたくさん隠れています。

少しだけ視点を変えて関わってみてはいかがでしょうか。

もし我慢できないほどつらくなってしまったら無理せず周りの人に相談をしましょう。

わたしも相談にのります。トップページのお問い合わせから連絡をとることができるので、もしよければ利用してみてください。